あるく、みる、かく

旅とかアイマスとか

ミリシタTCを振り返る(THE@TER CHALLENGEの感想②美也陣営はどう戦ったか)

さて①では、TCの概要、状況について説明した。
次は美也陣営から見た、ファイナルデイ役の争いについて
振り返っていきたいと思う

私が美也陣営と出会うまで

TC投票開始前、周りが盛り上がっていく中、私は殆ど流れを把握していなかった。
元々デレマスPだったことに加え、仕事が忙しかったこともあり(今も忙しい……)
コンベやdiscord等の動きが全くつかめていなかったのである。

 

始まる数日前、美也応援の予習がてらに
TB投票における美也陣営の戦いを振り返るブロマガを読んでいて

その中に「お美也参り」
と称して宮尾美也に投票するという遊びをやっていたという
記述を読んだ時、私の中に

「みやおみくじ」

というアイディアが唐突に降ってきた。

投票期間中に正月が来ることから
正月に宮尾美也モチーフの御神籤をPに幅広く引いてもらい
美也をもっと知ってもらったり、好きになってもらおう
というアイディアである。

 

しかしここからが問題だ。
私はミリオンライブに触れてからの歴史が浅く、知らないことのほうがはるかに多い。

個人的な感想を流すだけならばともかく
企画として打つのであれば美也のセリフや性格に精通した仲間が
どうしても必要であった。

散々迷った末に意を決してdiscordの門を叩いたのは
TC投票が始まってからであった。

 

自己紹介と企画の提案を投下後、声を拾って下さった方があり
みゃおみくじ」でどうか、という声があり
この企画は正式に動き始めることになる。

正直最初は、(唐突にやってきて何言ってんだコイツ)と思われる可能性について
物凄く心配していた。暖かく迎え入れてもらい良かった……。


課題であったテキストの部分もお力を頂けることになり
私の当面の課題は「みゃおみくじ」のイメージを提出することになった。
超久々にApplePencilを取り出し3日4日かけ
どうにか題字と絵を描いて投稿した。

幸いにも褒めていただき、ほっとする。
そんな流れで、おみくじに載る絵も描くことになり、そこからはデフォルメの美也を
どう可愛く描くかを試行錯誤することになった。


投票開始、そして琴葉の参戦

投票がスタートすると、当初より予想されていた通り
ファイナルデイは春香、次いで美也という順で競う構図ができた。


しかし12月20日 美也陣営に激震が走る。

「孤島サスペンスの主人公」役に当初投票を集中させていた琴葉陣営が
「近未来アウトサイダーのファイナルデイ」役に
狙いを変えることを宣言、1位を走る春香陣営に挑戦状を叩きつけ
一斉投票で美也を追い抜き2位に浮上したのである。

 

田中琴葉はシアター組の中でもひときわ力のあるアイドルの一人である。
事情あってミリシタへの実装時期こそ遅れたものの
以後シアターの中心人物の一人として活躍
TB投票では圧倒的な強さで役を獲得していた。

正統派アイドルにして、シアター組のもう一人の主人公等という声もある。
今のゲームのアイコンも琴葉だ。


新旧正統派ヒロイン対決というムード
加えて、春香、琴葉両者とも、悪のトップという役柄を務めたことがあり
(そのころのことを私は知らないが)
三番手、かつ悪のトップの経験が無い美也陣営としては
限りなく厳しい状況に追い込まれた。


地力で劣るものが勝つにはどうしたって浮動票を掴まなければならない。
しかし2強が競り合う状況になれば、3位には埋没し票が流れることは無い。

 

3位のまま留まるのか、2位に浮上するのか。
一斉投票などを打たずにマイペースな進行だった美也コンベも
「このままマイペースにやっているだけで良いのか」
という問題提議が起こる。

コンベやdiscord等で議論された結果
「38038票を目指すことで2位に浮上する」
作戦が立てられた。


分かりやすさもあって、この作戦は成功した。
目標期限までに4万票以上を稼ぐことが出来たのである。
何より「美也はやる気だ」という姿勢を
内外にアピールすることが出来たことが大きかった。

 

ここから先は三つ巴に持ち込んで
「誰がやるのが一番面白い?」の比較に持っていけば
「悪役をやったことが無い意外性」
を際立たせることもできるのではないか。

あるいは対抗者として競って注目を集めることもできる。

いずれにしても2位を競る位置に居ることが大事だった。
その後、琴葉陣営は方針の混乱等があり投票が停滞する状況となる。

 

美也のイメージ広報作戦

美也陣営は初めから他2人よりも戦力に劣り
今回は浮動票も少ないであろうと認識している人が多かった。
戦力差を詰めるには美也のファイナルデイを見たいと思う人を
一人でも増やすこと。これしかなかった。

 

しかし、対抗相手たちと違って
美也は悪役や敵役のイメージを公式には持っていない為に
美也のやるファイナルデイのイメージは
各Pによって千差万別の言葉で、絵で、語られており
強力な一つのイメージがあるわけではなかった。

 

それを逆手に取ったのが

#FD美也の可能性
タグ運動である。

色々な可能性をみんなで語り
「見てみたい」と思ってもらおう、そして
「見るなら勝ってCDで」という
機運を高めようというものであった。

 

 

このタグは、様々な考察、妄想、創作が集まり
ゆるふわマイペース少女から一歩も二歩も踏み出した
彼女の人間性に踏み込んだイメージが数多く出た。

宮尾美也の新たな可能性を探るうえでも
大変意義のある動きとなったと
投票が終わった後でも、そう考えているし
美也はCHALLENGEしていたと、そう思う。


38038の次の一手

38038作戦で2位に浮上した美也陣営では今後2つの方針
どちらを取るべきかが考えられた。
一つは1位に競っていき、注目と支持をひきつける作戦。
もう一つは温存作戦。
ギリギリまで力を温存して最後のキレ味勝負で決着をつけるやり方である。

 

競り合い作戦で懸念されたのは
・眠れる獅子を起こす可能性
 自分たちが一所懸命宣伝し、本気で出した38038票を
 事前に軽く越えていった春香陣営の力は
 相当のものだと、この時には既に感じ取っていた。
 一斉投票を行った結果、相手が危機感から全力を出して
 美也P以外が逆転不可能だと考える票差になったらゲームセットである。

 

温存作戦で懸念されたのは
・他の激戦区へ関心が移り票が入らなくなる可能性
 ミリマスは幅広く愛着を持つ人が多い為
 その可能性は高いと思われた。

・作戦を外に隠したまま意思統一が出来るかの問題
 地力で劣る者が勝つには奇襲、最後のキレ味勝負は
 有効な手であるが、陣営みんなの意思統一をしなければ無理で
 外部に知られずに浸透させる方法は無かった。

 

美也陣営は前者寄りで行くことを選択した。

 

何が最悪かを考えた場合
負けること以上に良くないのは
力を温存したまま大差をつけられて
可能性も見せずに負けるシナリオだったから、である。


投票のゴールは1/19だが、アイドルのプロデュースは1/19がゴールではない


次の数値目標を立て、それを達成することでにじり寄る
そこから投票を爆発させて、1位を狙う
という二段構えで挑もう、という方針でまとまった。
その一段目がイチドイッチ作戦である。

 

但し、数値目標を掲げれば当然相手からは
いつ、どこで何票に到達するか、予想は容易だ。
その結果、こちらが投票企画を打って票を投入する際には
かならず春香陣営は票を伸ばし
一定のリードを保たれるという状況で
戦況は膠着することになった。 


定着したタグと行われなかったいくつかの作戦

方針に合わせて、次なる投票企画をどうするかも
積極的に話し合われていた。

 

一発逆転を狙った何かキャッチーなタグや投票企画
という構想もあった。
多くの人に38時間投票の成功体験というのもあったし
何かもう一度面白いことを仕掛けるのを
望まれているのでは、という認識もあった。

 

敲きでいくつかのタグが考案されたが
実行されなかったものも相当数あった。

勝利への拘りから冷静さを失っていた面もあったので
あの時、クールダウンさせてくれた人には感謝している。

 

数々のアイディアの中、継続的に行われたのは
基本タグ
#明日も絶対にファイナルデイ と、
その日が何の日であるかをテーマにした
#今日は~~デイ と、
38分に投票を行う
#お美也参り である。

特にお美也参りは前年から引き続き行われており
ちょうど無料10連をミリシタでもデレステでもやっていたこともあって
#お美也参りをする⇒無料ガチャを引く
という流れが出来ていた。

お美也参りでSSRを引いた報告などもあり
広がっていくのは楽しかった。

 

 中盤戦の攻防

12月末には数値目標を定めた投票企画の一つ
イチドイッチ作戦
そして大晦日には「美也の鐘」企画が行われた。

「美也の鐘」はそれこそ、投票も宣伝も伴わず
ζノ ・ิᴗ・ิ) ごーん と呟くだけという
美也らしい作戦になったのではないだろうか。

 

私のほうは美也陣営の仲間と協力して作りあげた
みゃおみくじを正月に間に合わせ、公開することができた。
2500人以上が遊んでくれたとのことで
嬉しく思っている。

 

更にはおみくじ用に描いた巫女美也が
美也神社という美也応援サイトの
御朱印の絵として配布もされた。これもまた大変うれしかった。

 

1月2日、ニドイッチ作戦を打つ
一方の春香陣営もカウンターで投票を伸ばす
個人的にはニドイッチ+αで、どうにかまくりたいと思っていた。
しかしそれは防がれてしまった。


私個人としては、ニドイッチ作戦終了後のころから
コンベにもその他の交流場所にもあまり顔を出せず
次の支援も思い浮かばず、個人としては動きが鈍くなってしまった。

 

終盤戦

終盤はイチドイッチ、ニドイッチと準備をしてきて
サンドイッチの具集め⇒サンドイッチ作戦と展開した。

 

サンドイッチ作戦は
毎日コア時間に投票という一斉投票
といういつでも参加したければ参加できる企画で
副業がある身としてありがたくもあった。

前年行われていたスクリーンショット投稿での宣伝である
「ぱしゃりずむ」も「ぱしゃりずむTC」として
サンドイッチ作戦に合わせて実施された。

 

とはいえ、10万以上の差がつけられ
票が入るスピードも春香陣営が上であった。

 

残り38時間を切る状況からは
38時間一斉投票を開始したが
話題の中心は他の激戦区であった。

 

ニドイッチ作戦以後に競る位置に来られなかった時点で
残念ながら大勢はついていた。

 

様々に考え、追いかけ続けた日々だったが
春香陣営の安全な票差を保つ作戦
1位争いの話題を作る状況にまで持っていかせない点は
最初から最後まで、徹底しており、こちらの狙いは全て防がれた。

 

完全に横綱相撲で押し切られた。
というのが、偽らざる本音である。

 

敗北は数字を見るに明らかだが
美也は負けたとしてもきっとこう言うであろう
「次は負けませんよ~」と。
私も、次の機会には、絶対に勝ちたいと思う。

投票は終わらない

美也陣営は最後まで闘う意思は持ち続けた。
中でも美也神社さんが、「投票箱」をサイトに作り
票が尽きたPでも美也に投票できる(勿論票数には反映されないw)
という案を出してきたのは大変面白かった。今でも投票はできるはずである。